最近はやりのパパ活について本気出して考えてみた。

なお私はパパ活女子ではありませんので、あしからず。

 

パパ活ってご存知ですか。にわかにはやり始めている男女交際の形です。定義はいろいろですが、「援助交際」でもなく、「愛人関係」でもない、つまり「父と娘」のような関係性で、ハイステータスな男性が若い女の子たちを金銭的に支援することを指すようです。

法律において日本で、"援助交際"は売春なので犯罪です。援助交際とは具体的にはお金と肉体のやり取りです。「セックスさせてあげるからお金を頂戴」ということですね。愛人関係に関してはあんまり詳しくないので割愛します。

でもパパ活は、肉体関係を介在しないことが前提です。なぜならパパとは"パパ"だから。娘に体を求めるパパなんて気持ち悪いもんね。パパは娘の将来のために惜しみなくお金を使います。そういう存在です。

なんだか違和感を感じますよね。え、感じませんか? 私は感じます。他人の将来のためにお金をあげる人がいるわけがないんですよね。そこに若い肉体という付随価値があればともあれ、いったい誰が夢に投資するんだと。

私はそう思います。というわけで今日はパパ活について考えてみようと思います。

 

パパ活とはいったいなんなのか?

パパ活、と聞いて私が最初に思い出すのは、「あしながおじさん」です。あしながおじさんの物語をよく知らない方のためにちょっとwikiから引用します。

あしながおじさん』(Daddy-Long-Legs)はアメリカの女性作家ジーン・ウェブスター1912年に発表した小説児童文学作品である。孤児院で育った少女ジュディが一人の資産家の目にとまり、毎月手紙を書くことを条件に大学進学のための奨学金を受ける物語であり、ジュディが援助者を「あしながおじさん」と呼び、日々の生活をつづった手紙自体が本作品の内容となっている。手紙中、ジュディ自身が書いたという設定で挿まれる絵もウェブスターの手による。(Wikipedia

これこれ。これです。これ、めちゃくちゃいい話ですよね。今日、「あしなが育英会」などで知られる奨学金の由来はこれです。

主人公のジェルーシャ・アボットは、孤児院で育ちます。親の愛情も知らずお金もなく、貰い手もないのでいよいよ働かなくてはいけないかと思った時に、一人の資産家がジェルーシャの文学の才能を見込んでくれます。小説家になるのを目指すこと、そして毎月手紙を書くことを条件に、ジェルーシャは資産家からお小遣いと学費を受け取って自らの才能を開花させていくのです。

 

私はこれがいわゆる”パパ活”の姿であり、ある意味本質なのではないかなあ、と思います。

この資産家は、ジェルーシャに対して一切の見返りを要求していません。要求することと言ったら、「こんなことを勉強しました」という毎月の手紙だけ。それで支援をし続けるのです。この物語はハッピーエンドです。ちょっと一癖ありますが、ジェルーシャは自由恋愛の元好きな人を見つけ、幸せになります。まあ細かいことは読んでください。

おそらく「パパ活」というのが目指すべきはこの領域なのです。資産家たちに偏った富をこれからの世代に再分配して、本気で勉強したい若い子たちがしっかりと育っていく。それが理想です。ただ現実はいろいろと違うようです。

 

パパ活を取り巻く現状

現在いわゆるパパ活市場は、マジで援助交際の温床です。体を売ってもお金が欲しい女の子たちと、体を買いたいそこそこ金持ちの男性たち。そこを引き合わせて、じゃあホテル行きましょうゴム有りでいくら、という合意が行われています。それをパパ活と勘違いしている人が、男女ともに一定数います。というか、そういう人たちが過半数です。

パパ活市場に出てくる女の子たちは、素人です。もちろん中には風俗経験者、キャバクラ嬢、ラウンジ嬢など、夜の世界でバリバリ稼いでいる人もいます。そういう人たちが、その世界から上がるために、生活を楽にするために、もしくはなんなら自分のお客さんにするために、パパ活市場に乗り出してくることはあります。ですが、基本は流行りに乗っかって、ちょっとお小遣いが欲しくなった女の子たちです。

「食事だけでおじさんがお金くれるなんてラッキ〜」

「ちょっといいもの欲しい」

「私は可愛いし若いし金になる」

そんな素人たちが構成している世界でもあります。つまりはその市場にやってくる男性は素人の女の子を求めています。たとえそこに肉体関係を求めていても、いなくても。

 

一方で、純粋に「あしながおじさん」を求めてパパ活に踏み出そうとしている女の子たちがいます。でもはっきりいって少数派です。なぜなら、本当に「あしながおじさん」的な立ち位置から女の子たちを支援したいと考えている男性がまだまだ少ないからです。

 

欧米には、Noblesse Oblige(ノブレス・オブリージュ)という考え方があります。これは富める者の義務、というふうに訳されることが多いようです。

古くから想像したら貴族というのは血の繋がりでした。貴族の血を持って生まれれば人生は安泰、ずっとお金に困ることは基本的にはありません。つまり、貴族の血を持たずに生まれた者たちは永遠に恩恵にあずかることはできないわけです。

人々はそれを「あたりまえ」だと思っていました。生まれついたのだからそれでしかたがないと。だからこそノブレス・オブリージュの考え方は生まれたのだと思います。

貴族たちが孤児院を作ったり、病院を作ったり、恵まれない子供達のためにクリスマスパーティーを開いてお屋敷を解放したり、そういうことが当たり前に行われていました。

富める者・持つ者たちは、貧しき者・持たざる者たちに対して責任を追う必要はなかったのです。でもそれは貴族としてのプライドや誇りを守るため、とても大切な務めでした。

 

それの現代の形が、「エンジェル投資家」というやつなのかもしれません。

エンジェル投資家は、黎明期の企業に対して資金を供給する裕福な個人のことを指します。いろいろここもややこしいようですが、エンジェル投資家の多くは、かつてエンジェル投資家(その時代はこんな言葉はなかったかも)に助けられて企業を成功させています。その良いサイクルの中に乗っかって新しい企業は少しずつ生まれているようです。

 

私はパパ活と聞くと、そうであってほしいなあとおもいます。

パパ活よ健全であれかし、と。

 

でも、そうは言っていません。先ほど述べたように、パパ活アプリやマッチングアプリは、いま援助交際の温床です。それは売る女の子だけが悪いわけでもなく、買う男性だけが悪いわけでもありません。援助交際は売春なので両方悪いです。でもそれを止めるのは多分無理だと思いますので、それをなんかいうつもりはありません。

ただ本当に怖いのは、「ネットでパパを探してあってみたらホテルに連れ込まれてレイプされた」「個人情報を取られた」などという被害が後を絶たないんです。自分で自分の身を守れない人や、インターネットリテラシーの低い人たちが悪い人に食い物にされている状態です。

 

パパ活というものの、正しい意味と正しい価値を啓蒙する人が誰もいないという現状はすごい怖いなあ、と思っています。

食事だけでお金がもらえるという認識も、若い女の子をすぐに買えると思っている男性の認識も、両方違う気がします。

 

"パパ"たちにいいたいこと

自称パパの皆さん。パパマッチングサービスで"娘"を探している皆さん。言いたいことがあります。

あんたら本気で金持ちで嘘でも仮にも「困ってる女の子を助けたい^^」とかいうなら、すぐに「大人の関係ホテル別5~でどうですか?」とか言わないでください。

売春は犯罪です。あなたたちがやっているのは性的搾取です

 

みなさんがそれなりに社会生活を営んでいる大した人なのはわかってます。だからこそお願いします。素人の女の子、買わないでください。彼女たちに売春させないでください。女の子とセックスしたいなら風俗行ってください。風俗のお姉さんたちは性的に満足させるプロです。正しいお金を払い、お店に守られています。そっちいってください。

マッチングサービスで、援助交際を申し込まれたら「本当に困っているなら、守ってくれる人のいるお店に努めなさい。学費で悩んでいるなら学資ローンを組みなさい。DVで悩んでいて家から出ないといけないならシェルターに行きなさい」と教えてあげてください。

女の子たちを買わないでください。かっこわるいです。

 

そして、本気で誰かを育てることに喜びを感じている「いいパパ」の皆さん。本当にありがとうございます。そういう御心なら、きっとちゃんとした、素敵な"娘"が見つかります。あなたの"娘"はいつかきっと立派な人になるし、いつかあなたが社会に対してしてくれた素敵なことは、なんらかの形で返ってくると思います。

ほんとうにありがとう。ほんとうにほんとうにありがとう。私たち女は、少なくとも"パパ活"をする女の子たちが、銭ゲバでもプロでもなく本当に支援を求め感謝できる聡明な女の子たちで満たされるように、頑張って行きます。

 

次。パパ活女子。

 

"パパ活女子"に言いたいこと。

まずね……パパ活なめるなよ。何の影響だか存じ上げませんが、パパ活してみた〜い♡ 楽してお金欲しい〜♡ くらいの覚悟で絶対に始めないでください。

さっきも言ったように、パパ活は楽してお金がもらえるシステムではありません。ただの若さにお金を出す人なんて一人もいないからです。ちやほやされたければキャバクラに行ける人たちです。そういう人たちを相手に取るなら、キャバクラや、風俗のお姉さんたちに勝てるものを売らないとダメなんです。

あなたに、あなたが思っているほどの価値はないことをちゃんと自覚してください。

お金を出してくれる男性は、「セックスしたい」と思っていてお金を積んでいるか、「本気でこの子を応援したい」と思っているかのどちらかです。でも前者の方が圧倒的に多い。相手は男性です、力づくされたら逃げきれません。

 

本当に大丈夫ですか?

そのもらった一万だか二万だかのお金、レイプされるかもしれない危険の保証になりました?

 

甘ったれた女の子を見抜くのは男性は得意です。バカは食い物にされます。だって女性はたくさんいますから。何もしなくてもセックスできる女の子はいくらでもいますから。そのうちの一人として数えられたくないなら、他の人と違うものを身につけないとダメなんです。

お金があるからちょっとくらいくれたって……っていう人は、やっぱり甘すぎる。詐欺られます。いますぐパパ活やめてください。

 

だからこそ、本気でこの子を応援したいと思われるような力を養わなければならないのです。教養を身につけること、真面目に勉強すること、マナーを身につけること、感じ良くすること。そういう”ひととして当たり前のことを、当たり前にする”ということが大切なんだなあ、と思います。

いいパパを見つけたら、精一杯感謝して、どんどん自分を磨いていってください。

あとどうでもいいんですが、既婚者とセックスしたら慰謝料昇級された時に300万だからね!気をつけようね!

 

 

 

私はパパ活に対して否定的ではありません。でも、なんか、終わりの見えた世界だなあと思います。パパになりたい皆さん、パパ活女子になりたいキラキラ(笑)の皆さん、頑張ってください。応援します。