goodbye_world_xox

先週金曜日、渋谷のスクランブル交差点に差し掛かるあたりで、心臓がばくばくと音を立て始めた。どうせパニック障害のアレだろう、とたかをくくって歩き続けたが、どうにも体が重くておかしい。汗が噴き出して、肋骨の中がひどく痛かった。駅の地下道で、つ…

嘘つき娘のパラドクス

「私は嘘つきです」という一言から生じるパラドクスについては有名すぎてここで語るまでもない。嘘をつくことは怖くない、或いは本能或いは欲望から嘘をつく人間というのは、ごく一般的で普通で無害だ。本当に怖いのは嘘をついているのかついていないのか自…

Nikki

6月7日 晴れのち雨 20℃ 薄情なのか何なのか、私は水田に我が物顔をして舞い降りすっくと首を伸ばして立っている白鷺をみながら、この6月7日という日がげに特別なのかを思い出した。私の人生の中でおそらく何かの拍子に思い出すであろう「彼女」ら三人の誕生…

どちらがどれだけおんなのこ

思い出したことがある。いまはもうその男の連絡先を覚えてもいないが、まだ私がうら若き乙女だったころに交際していた男から何年かぶりにメールが来たことがあった。その男を振ったのは私だった。「どうも男の人が好きになれない、気持ち悪い」。確かそんな…

 可愛いに至る病

めちゃくちゃ可愛い友達がいる。彼女の顔が羨ましくてたまらない。彼女は自分が可愛いことをよくわかっている。そしてそれを巧妙に、仲のいい友人たちの中でだけひけらかす。とうぜんかわいいから、誰も何も言えない。私は彼女が大っ嫌いだ。死ねばいいと思…